求人を出していなかった小さな不動産会社にめぐり合い、若手エースとして活躍し始めたSさん(27)

大学を卒業して消防士になろうとしていたSさん。だが、卒業直前で辞退し、ほとんど社会を知ることのないままでフラフラしていた時、巡り合ったのがCREWのコンサルタントだった。

やる気はある。でも、社会のことを知らない

大学を出る前に就職活動をして、いろいろと悩んで駆け回った結果として決まったのは消防士になることでした。市民を守るその仕事にはやりがいを感じられるだろうとも思いました。しかし、「本当にこのまま先へ進んでいいものか」という迷いが頭をもたげてきて、消防士職に就くのをやめてしまいました。

しかし、就職活動もしてこなかったため、企業のことや業界のこと、いや当時は社会のことさえ、ほとんど知らなかったと思います。どんな仕事が世の中にはあるのか、調べようと思っても手がかりがつかめず、途方にくれたような状態でした。ゼロから始めた就職活動を支援してくれたのがCREWさんでした。

ツテを通じて3か月の「就活」に明け暮れる

CREWを通じて経営者の方々にOBを紹介していただき、その縁を通じてさらにさまざまな企業で働く先輩にお話を聞くことができました。カフェで1時間ほどざっくばらんに話しながら、その人の仕事についてなかなか聞けないような裏側まで教えてもらえました。私にとっては「遅れてきた就活」のようなもので、なんだか毎日が充実したように感じたのを覚えています。

「ガッツある若者を」、求人を出していない不動産会社へ就職

そんな「周回遅れ」ともいえる就活をしながら初夏を迎えたある日、ひとつの会社を紹介されました。ベテラン3人が経営している小さな不動産会社でした。

「若手がいないから採用したいのだけど、うちのような小さな会社が求人広告を出しても応募がない。体育会系にいたようなガッツのある若者なら、仕事は一から教えるから」とのことで、一度会ってみてはどうかと声をかけてもらったのです。

不動産業界のことはほとんど知りませんでしたが、大学では柔道をやっていたこともあるし、何か強く興味をひかれました。もちろん、お金を稼ぎたいという気持ちも強く持っていました。成果を出せば出すほど、収入も増えそうだし、少ない人数なら活躍の場もあると考えました。そこで経営者の3人に面会をすることとなり、いろいろとお話しさせていただいた結果、そのまま就職することが決まりました。

その後、私が結婚することになったときに、結婚式にはCREWのコンサルタントの皆さんにも出席していただきました。父と母にそのコンサルタントの方々を紹介すると、「本当に良い会社をご紹介いただいてありがとうございました」と、涙を浮かべて感謝していたのが、強く印象に残っています。